子ども主体の保育実現へ
これまで⽇本の幼児教育・保育は、時代の変化に伴って⼦供を取り巻く環境が変わってもほとんどその⼿法を変えずに来たと思います。その⼿法とは保育園で⾔えば、保育⼠主導の集団保育型と⾔っていいもので、管理的であり、先⽣の⾔うことをよく聞き、⾏儀の良い、かしこい⼦を育てることが良い保育でした。しかしながらここで育つ⼈間は、往々にして受動的な性格を持つため、保育士主導では自己肯定感は育ちにくいものです。
室内遊びの環境
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こどもの主体的行動を促す環境づくり 〜 ①手作りおもちゃの利用
対象
1歳児
目標
行動範囲の広がりとともに、手足を自由に動かせるようになり、モノに対する探究心が旺盛になるこの時期の子供が、その興味や関心を思わずかりたてられるような環境づくり、試行錯誤を繰り返しできるような環境づくりを工夫する。これにより発達段階に差の大きいこの時期のこどもに対する保育者の援助のあり方について考える。
方法
この時期の子供の身体的発達に合わせたサイズ、こどもの関心や興味をかりたてるような色や形、グッズの利用、身体の発達(特に手指の動き)を促す工夫を施したさまざまなおもちゃを手作りする。それぞれ個性の異なる子供の好奇心を満たすためには、いろいろなバリエーションのおもちゃを用意しなければならない。従って材料を100均で調達でき、作り方はネットに多数紹介されているため、コストを抑えながら多様なおもちゃ制作ができる。
むしむしポットン
葉っぱの虫食い穴に虫を入れてポットンという音を楽しむおもちゃです。手指の発達と音を楽しむことができる狙いがあります。
ドキドキ宝箱
子どもたちが好きなマスコットを箱に隠し、ワクワク感や好奇心を持ってもらいます。当たりのひもを引いた時の喜びの感情を大切にしています。
ビニールテープのはがし
テープをはがしながら手指の発達を促し、出てくる絵を当てたり、絵に関するお話に発展させたりして、発想力を豊かにします。
大きなトンネル絵
みんなで潜ったり、穴から顔を出したり、箱の上に登ったり、友だちの動きを見て真似てみるなど、体を動かすことの楽しさ、そして遊びの順番を知ることができます。
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こどもの主体的行動を促す環境づくり 〜 ②手作りおもちゃの利用
対象
3,4,5歳児
背景
保育園や幼稚園を卒業して小学校に進学した子供たちに「小1プロブレム」とよばれ、基本的社会生活ができない子供たちがいます。この問題の原因としては家庭の核家族化、孤立化といった子供たちをとりまく社会環境が大きく影響しているものと考えられますが、幼稚園・保育園時代の教育のあり方も問い直される必があります。
今の子供たちは自分で考え自分で行動することができない子、すなわち主体性のない子が多いといわれています。このような子供は、「今自分は何をすべき時なのか」がわかりません。また主体性の低い子供は、これからの変化の激しい社会をうまく乗り切っていけません。従って小学校就学前の幼児期の教育にとって、子供の主体性を育てることが最重要と考えられています。目標
友だちとの関係性が強くなり、友だちと一緒に遊び、喧嘩しながら集団性や社会性を身につけていく中で自主性を育み、個性を伸ばす環境づくりを考える。3〜5歳の異年齢クラスとすることで個人個人の発達の連続性を重視し、生年月日で発達を決めつけるのではなく、個々の課題によって活動を促す効果を調べる。
方法
1)子どもの主体的行動を促すことを考慮したコーナー保育(ごっこ遊び、ブロック、製作、絵本、パズル、プラレール、園庭)を儲ける。
2)こども自身に「何をしたいか」自ら思考し、自分であそびを選ぶ機会を与えると同時に、受身でなく自ら選んだあそびに集中して取り組むよううながす。
3)本・パズルコーナーはそれぞれ別部屋に配置し、「静と動」も選べるようにし、安心して過ごせるスペースが確保できるように配慮しています。
3・4・5歳児を一緒に遊ばせ、大人社会と同じように異年齢クラスとする。 -
園外遊びの環境
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園庭
主に2歳児以上が使える大園庭と0,1歳児専用の人工芝小園庭を保有しています。大園庭には発達年齢に合わせた大小の遊具が充実しており、いつもにぎやかな園児たちの声が絶えません。
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園の畑
畑では、園児の食育の一環として、いろいろな季節の野菜を育て、それら材料にピザ焼き、カレーなどのクッキングを楽しんでいます。また植物を育てことで、自然の恵み、尊さ・自然に対することの難しさなどもまなびます。
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園の専用運動場
運動場は、当園の保育目標の一つである「幼児期に適した運動遊びを通して、丈夫な体と礼儀正しさをしつけ、他人と協調していく心を育てる」を達成するための実践活動の場とし重視しています。ここで毎朝のかけっこ、厳しい練習の後おとうさんやお母さんたちの前で披露するマーティングや組体操、など友だちと味わう同じ達成感により、園児たちは一回り大きくなります。
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施設設備の環境
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オートロック式インターホンの導入
あゆみ未来こども園では、子どもの身の安全を守るために、オートロック式の通用を使用しております。園への訪問者は入園前事務室内のモニターで監察し、不審者の侵入防止に有効です。園に御用の方は、保護者の皆様も含めて、必ずインターフォンをお使いください。
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防犯対策について
あゆみ未来こども園では警備会社による総合警備システムを導入しています。
不審者の侵入時には警備会社がこれを検知し、いち早く駆けつけることができます。不審者侵入に対する対応訓練を伊佐警察署のご協力の下に定期的に行っています。
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